デリケートゾーンの悩みは、中々他の人には言いづらく、恥ずかしさから病院にも行かない方も多いかと思います。汗でのかぶれではなく、真菌による痒みの場合もかなり多いのです。その場合、単なる痒み止めは逆効果になる場合がありますので、正しい知識で正しい処置をおすすめします。
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そもそも真菌って何??
デリケートゾーンの痒みの原因は、皮膚を不清潔にしていることによる影響に加えて、目には見えない微生物の影響が考えられます。通常でも高温多湿の環境になる部分ですから、カビの一種となる真菌も活動しやすくなります。通常の場合であれば、常に清潔に保つことで対処できますが、場合によっては婦人科を受診しなければ解決できないこともあります。
痒みの原因になる真菌は、正確にはカンジダと呼ばれています。空気中に浮遊する雑菌と同じように、カンジダは人間にとっては身近な常在菌で、健康な人のデリケートゾーンにも生息しています。皮膚が摩擦する部分で発生しやすいのは、常に湿気で満たされている状態になっているためです。
カンジダの症状ってどんなの?
誰であってもこのカビを持っているわけですが、数の多さによって痒みの程度が決まる仕組みです。 十分に乾燥した食品にはカビが繁殖しにくいのと同じで、デリケートゾーンにも湿気がなければ真菌が大量に繁殖することはありません。しかしながら、実際には常に下着などで覆わなければいけませんから、人間の場合には問題が深刻になりやすいわけです。
カンジダが猛烈に繁殖すると、痒みが著しくなると同時に白いカスが出るようになります。これは消しゴムのカスや粉チーズにも似ているもので、不清潔にしていると臭いも同時にひどくなる特徴があります。皮膚の表面が極端に荒れている場合には、すぐに婦人科に受診して治療しましょう。
水虫も真菌(白癬菌)によるものなので、似たような痒みが特徴です。
カンジダ の治し方教えて!
通常の対策としては、常に清潔を保ちながら、外用の軟膏(真菌用)を塗って真菌の繁殖を抑制することが有効です。 また女性の場合は、膣内に直接入れる薬で治します。
※市販でも売られていますが、病院で処方されるものの方が効果も高いので、必ず処方してもらう事をおすすめします。
本来であれば高温多湿の夏場に発生しやすい傾向がありますが、最近の住居は気密化が進んでいる影響で、冬の季節に暖房を使うことも多くなりました。冬でも室内が高温多湿になることが珍しくないため、デリケートゾーンの痒みは年間を通じて発生させやすい環境になっています。こうした問題もあるため、冬場であっても湿度を適正に保ちながら、衣服も含めて常に清潔にすることが欠かせません。
体を常に動かせる人とは違って、高齢者の場合には同じ姿勢を保つことが多いため、カンジダを発生しやすい環境になります。まだ若い人であっても、風邪などによる体調悪化やストレスの影響によって、真菌に対する抵抗力が落ちてしまうこともあります。デリケートゾーンの痒みを予防するためには、無理のない範囲で健康対策をして、免疫力を高めることも大切です。
カンジダ は石けん等で洗いすぎに注意!
石けん等で細菌を殺菌しすぎると、逆にカンジダ真菌が繁殖しやすくなったりします。
清潔にするのはもちろん大事なことですが、体の菌はバランスが大事です。真菌用の石けんは別ですが、通常の石けん等では真菌は殺菌できないので、お湯だけで洗ってみるのを試されると良いかもしれません。
気になる人は検査も定期的に行いながら、予防対策を充実させることが重要です。